高橋和巳に 遅ればせながら、 はまる。

悲の器―高橋和巳コレクション〈1〉 (河出文庫)

悲の器―高橋和巳コレクション〈1〉 (河出文庫)

「散華」読み終わってしまった。
高橋和巳に関しては、いろいろ言われているけど、アタシの中では、すごく読みやすい文体に変化していてホントに驚いた。
遠い学生時代はナンダカンダと偉そうにしててもホンの娘っ子だったのね、アタシ。
世の中のことも、学問のことも、戦争のことも、戦後のことも、働くことも、死んでいくことも、なぁ〜んにもわかっちゃいなかった、ということがよぉくわかったよ。
どんな悲惨な表現も、転がるように悲劇に向かっていく様も、何もかも自然に受け入れられる人間としての幅が、アタシにも備わったのか、と思うと何だかそれだけでうれしい。
となると、受け入れられなくなる極限まで次々と読んでしまうのがアタシ。
ちょっと忙しいし、なかなか手に入れるのが難しいから、大学の図書を気長に借りていこう。OPACで見た限りでは全集があるみたいだ。明日は昼休みに閉架に行ってこよう、と決心する。