今日の読了(白州次郎)と高橋和巳

[今日の1冊]



風の男 白洲次郎 (新潮文庫)

風の男 白洲次郎 (新潮文庫)

昔はこんなに懐の深い男性がいたんだなぁ、と思う。留学する人なんか今のほうがずぅっと多いのに、たった2年の留学でマッカーサーに喰らいついていく度胸と英語力と交渉力を身につけられる人がどれほどいるのだろう?いつから日本人は度量が小さくなってしまったのかと悲しくなってしまった。お金があり、教養があり、度胸があり、しかもイケメン。本当にすてきなひとだったんだろうな。


朝の通勤電車で読み終わってしまったので、次の1冊。
今、本棚の整理をしているんだけど、昔、読み切ることのできなかった本を中心に少し読みなおしを始めている。
で、高橋和巳の「散華」。これ、もらったのか、買ったのか。
調べてみたら絶版のようなので、ずっと所蔵することにした。短編集なんだけど、昔は「散華」を読むのが精一杯だった。
だけど、なんだかスイスイ入ってくるんだなぁ。確かに絶版になると思う。現代ではまずい表現もあるし、昭和30年代の話だからね。
でも、なんというか言葉がしっくりくる、というか昔はイヤだったこの人の表現方法がなんとも気持ちよく受け入れられるものだから自分でも驚いてしまっているところ。たぶん、この後も何冊か読んでしまう予感がする。