う〜ん、改めてアタシは何も考えてないことに気がつかされた、有難きhatekupo氏のDM

昨晩、アタシは「不良司書のなりゆき日記」というブログを書かれているhatekupoさんからTwitterのダイレクトメッセージをいただきました。
これからの司書はスペシャリストの看板を捨てる覚悟がないとダメかもわからんね… - 匪図書館員hatekupoの「貸出しバカ一代」にコメントを書いて下さった常勤の方がいる、できれば委託の立場から意見を述べよ。という依頼でした。

で、気軽にOK!とか言って、いただいたコメントについて。スペシャリストとして、職員問題として… - 匪図書館員hatekupoの「貸出しバカ一代」のコメント欄に書き始めたら、あらら、長文!ということなので、改めて駄文ではありますが、エントリを起こすことにしました。

ちょうど「みんなの図書館」2010年3月号に載っていた『シナリオ「図書館委託したらどうなるの?」―笑いを取りつつ、委託の本質を見事にとらえています! 真木美紗緒』について図書館の委託問題は長きにわたって論ぜられてるのに、当の正規職員の方の認識は、まだこのレベルにとどまっているのかと、悲しく思っていたところだったので、setoさんという方のコメントはある意味アタシにとっては嬉しいものでした。*1

もともとの非常勤の方の発言の場にいませんでしたので、その方の発言の意図はわかりませんが、これだけ常勤、非常勤の問題がこじれていることを思うと、上司に対するグチが業界全体につながるというのも、業界を「森」とすれば上司はそれを構成する木の中の1本という扱いでも仕方ないでしょう。
ただ、「もっと非常勤側もうまく立ち回れよ、提案もしてこいよ」的な発言をされてるのは大変頼もしく、それが真からのお気持ちであり、そういう職員のかたばかりなら、先は明るいな、っと思います。



アタシが今勤務しているのが大学図書館であることから、公共図書館とは少し違うところがあるということ。
また、非常勤職員にもいろいろな形があり、アタシはその中でもいわゆる業務委託会社の契約社員という立場であること。
をお含みおきいただきたいのですが、図書館の委託、非常勤職員についての問題点は、非常勤の立場から見ると

  1. 業務を委託すること、非常勤職員を雇用することで職を追われたり、元来ご自分たちのやってきた仕事を奪われるかもしれないと思う専任職員の方がいること。
  2. こまごまとした業務を委託することでよりきめの細かい利用者サービスが可能になることに思いを馳せることができないこと。
  3. 図書館運営を一つのミッションとして考える素地が専任、非常勤双方にないこと。

てな感じでしょうか?

この問題点だって、専任職員と非常勤職員とでは、絶対にあげるものが違うはずです。

ただ、声を大にしていいたいのは、「図書館の運営はサービスであること」と、「第一義的なサービス対象は利用者である」ということです。
これが専任、非常勤共通のキーワードになるのではないかなぁ。

ここから互いに歩み寄っていくことで、「図書館運営というミッションを果たす」のが理想的とアタシは考えます。


またスペシャリスト、ゼネラリストに加えてバーサタイリストという概念も上がってることを申し添えます。
拙エントリ図書館員は自分の「知」のすべてを使う職業だと信じたい。 - ES ist GUT!!のコメントで山中湖情報創造館の丸山さんが発言してくださいました。アタシは、これも一つのキーワードかな?っと思っているのですがいかがでしょうか?


以上、ホントに取り急ぎのエントリで、反論等いろいろあると思いますが、どうぞよしなに。(ペコリ)

*1:setoさんのコメント自体は[http://d.hatena.ne.jp/hatekupo/20100217/1266412044:title]こちらでご覧ください。