夏休みの宿題に関して図書館がやったらいいこと(メモ)

 アタシは3人の子どもの母親でもあるんだけど、毎年毎年、夏休みは頭が痛い。
 レポート形式の宿題がでるから。
かれこれ12年間、ハハオヤとして学校教育の中に身を置いていているんだけど、小中学校で、ただの1度もレポートの書き方を子どもが教わってきたのを見ていない。
 ウチの子がボ〜っとしていて聞いてないだけ?3人とも?
 
学校の廊下に貼られてる数々の作品を見ると、小学校の読書感想文、自由研究のまとめ、中学校の実験のレポート、修学旅行のまとめ、社会科のまとめ、どれをとっても似たりよったり、オリジナリティの出し方を知らないとしか思えない。そもそも、原稿用紙や、レポート用紙の使い方すら間違っているのもあるんだよ。

高校に入ると、突っ返されるんだなぁ、ひどいレポートだと。それでウチの長女ちゃんは初めて己のレポートの書き方がひどいことがわかったってわけ。高校の先生もやっとレポートの書き方を教えてくれる。ぺら紙1枚で。
それで怒涛のように小論文を書きまくって、大学受験でしょ。でもさ、ぎこちないのよ、小学校の時からきちんと書いてないから。頭の中がレポートや小論文に合うようにまとめられてないの。


科学館や博物館、歴史館、文学館、など夏休みに向けていろいろなイベントが目白押しだけど、そうやって広めた知識を集約してまとめていく部分を、図書館が担えないかしら、とアタシは思ってる。
 夏休み子ども1日司書体験も大事だし面白いけどさ、図書館の参考図書や、資料を使ってまとめる手伝いをする。
いつもいつもじゃなくて夏休みだけ、ラーニングコモンズみたいなコーナーを作っちゃう。自習室に。

 たとえば、おすすめコーナーに課題図書を置くのではなくて、一歩進んで、読んだ後の感想文の書き方を教える。
とってきた蝉の抜け殻を、どう分類していくのか、何をみてその先のまとめにつなげていくのか、そういうイベントを8月初めにやってしまう。

毎年あれだけ、司書の有資格者が大学を卒業していくんだから、ボランティアをつのればでてくるんじゃないかな?「図とも」(図書館とともだち、とか図書館友の会とか)のメンバーなんかで。
図書館の10年後20年後を見越して本を借りるだけでない図書館の使い方を幼いころからたたきこんでしまう、こういうことも図書館の生き残りのためには必要なのではないかしら?
 そうやって育った利用者は、きっと「1Q84」500人待ちなんていう図書館の使い方はしないだろうし。

何より、こういう利用者支援が本格化されれば、司書資格のない委託なんてできないじゃん。ん、ザレゴトだけどね。