面白い図書は山椒のようにピリリとしてる

秋学期が始まって、図書館内の担当も少しずつ変わってきてます。
他にもする仕事が多いので、新着チェックも人に任せることが増え、
なかなか、楽しい図書に出会えませんが、何冊かご紹介



ウチの大学には建築学科があってなかなか面白い図書が
入ってきます。独特な作りが見ていて楽しい。

チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- (INAX BOOKLET)

チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- (INAX BOOKLET)


アタシの中では「病気の回復期に眺めたい本」というカテゴリーが
あるんだけど、この本もそう。

中廊下の住宅―明治大正昭和の暮らしを間取りに読む (住まい学大系)

中廊下の住宅―明治大正昭和の暮らしを間取りに読む (住まい学大系)


大和和紀ってご存知?その昔、彼女の書いた「ヨコハマ物語」の大ファン
だったアタシにとって、この本に登場する人々はどの人も興味深くて羨ましくて。

横浜開港時代の人々

横浜開港時代の人々


泣くというのはどういうことなのかを、文化、小説、演劇、ジェンダーなどの切り口から
考察する。

涙の文化学―人はなぜ泣くのか

涙の文化学―人はなぜ泣くのか


 
参考としてこの中にも言及されているこの本もご紹介

どれも好きだけど秀逸は「なみだのお茶」お茶を飲むのに
涙をポットにためる、涙を流すために悲しいことを思い出す、
アタシはこのふくろうくんが大好きです

ふくろうくん (ミセスこどもの本)

ふくろうくん (ミセスこどもの本)




とにかく忙しいのです。新人に仕事を任すまでにはまだ至らず、
自分でやったほうが早いのをぐっと我慢して見守るために、どんどん
チェックが遅くなりつつあります。
でも、ここをひとつ頑張らないと、ヒトは育たない。アタシの人間性が
試される1ヶ月間でした。

連休前はよく働いたな、自分で自分を褒めてどうする新着公開。その2

連休前にはホントによく働きました。でも人間とはゲンキンなもので
ゆったりと寝坊とか昼寝とかしながら過ごしていると、必死こいて間に合わせていたものが
なんであったかなんて遠い昔のように忘れてしまうのです。

イカン、こんなことでは・・・・・。
せっかくレファ読みしつつ、装備の最終確認しつつ、
泣きながらOPAC公開し、新着図書の棚の入れ替えをし、
新学期に間に合わせようとしていたんじゃないか!


レファ読みは中身をきちんと読んでるわけではないので、何かしらの特徴を掴んでないと

ふぅ、忘れてしまうのですよね。

なので、おさらいの意味も込めて。気になった図書をご紹介いたしましょう。



いろいろなロボットについて。ロボットアニメの系譜もついてる

SF映画とヒューマニティ―サイボーグの腑

SF映画とヒューマニティ―サイボーグの腑




地球外生物との接触を描くSF映画を通して人間性を探求しています。

徹底図解 ロボットのしくみ―人間のために働き、人間の友でもある「ロボット」のすべて

徹底図解 ロボットのしくみ―人間のために働き、人間の友でもある「ロボット」のすべて



東京にある昔からの道、近年名付けられた道、生活道路、などなどその道の起源なども含めて紹介しています。

東京の道事典

東京の道事典



思想史を辿りつつ、その時々に現れた思想家の思想の紹介と現代社会の分析なんかを行ってるんだろうと思う。
「ごめん、ちょっともう忘れてる」

来るべき思想史―情報/モナド/人文知

来るべき思想史―情報/モナド/人文知


経済成長を背景にテレビや雑誌などに取り上げられ、みんなの心を引き付けていたオカルトについて。具体的な例を取り上げながら
解説してます。アタシ個人としては目録のとり方に異議を申し立てたいところだけど、ウチの大学では超心理学に分類されてる。

オカルトの惑星―1980年代、もう一つの世界地図

オカルトの惑星―1980年代、もう一つの世界地図


「おたく」のジャンルはどのようにして確立したのかを、同人誌とかSFとかの発展をみつつ分析してます。

おたくの起源 (NTT出版ライブラリーレゾナント051)

おたくの起源 (NTT出版ライブラリーレゾナント051)


え〜っと普通に伊勢神宮について知りたい、というならもしかしたら不向きな書かもしれません。
伊勢神宮とはなんぞや、というところを押さえてからこの書を読むと、新しい一面がみえてくると思います。

伊勢神宮 魅惑の日本建築

伊勢神宮 魅惑の日本建築


東照宮の陽明門は好き嫌いがはっきりと出る建築ですが、その評価の秘密を探っていってます。

東照宮の近代―都市としての陽明門

東照宮の近代―都市としての陽明門




日本語タイポグラフィの生の歴史。活字や組み版の成立過程を明かしています。


気象シリーズ。雪と雷について気象学的に説明しています。

雪と雷の世界―雨冠の気象の科学〈2〉 (気象ブックス)

雪と雷の世界―雨冠の気象の科学〈2〉 (気象ブックス)


慶応大学にはポーの遺髪が寄贈されたそうで非常にタイムリーですが、
ポーの生涯と各界の人々がポーに関して著した論文集です。

エドガー・アラン・ポーの世紀 生誕200周年記念必携

エドガー・アラン・ポーの世紀 生誕200周年記念必携

昨日はよく働いたなぁ、自分で自分を褒めてどうする新着公開。1日中の成果です。その1

この横顔の福沢諭吉、惚れたね。横から見たらこんななんだ、というより
横顔を撮るというのが、進取の精神(あ、こりゃ早稲田か)まぁ、新しいよね。
中身は福沢先生が書かれたままです。

西洋事情

西洋事情


死ぬとどうなるんだろう、というのは永遠のテーマだけど、こんなふうに壮大な考えで
人を送る、というか自分で納得するのはいいかも。

死 (考える絵本)

死 (考える絵本)

暗いテーマ続きますが、これは一見の価値あり。
世界中の弔いの場と日本の火葬場を研究しています。

弔ふ建築―終(つい)の空間としての火葬場

弔ふ建築―終(つい)の空間としての火葬場


空巣老人は独居老人、男人婆はキャリアウーマン、漢語や語源の話を織り交ぜた
おもしろいエッセイ

漢語的不思議世界―空巣老人と男人婆

漢語的不思議世界―空巣老人と男人婆



世界中に広がっているアフリカの文化をガイドしてる。


飲酒に関する社会的、文化的な考察と飲酒の弊害を記しています。何より発行元が
アサヒビールというのが印象的。

飲酒文化の社会的役割―様々な飲酒形態、規則が必要な状況、関係者の責任と協力

飲酒文化の社会的役割―様々な飲酒形態、規則が必要な状況、関係者の責任と協力

  • 作者: ジェリースティムソン,マリーショケ,プレストンギャリソン,マーカスグラント,新福尚隆,Gerry Stimson,Preston Garrison,Marie Choquet,Marcus Grant
  • 出版社/メーカー: アサヒビール
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログ (2件) を見る

言語都市シリーズの4作目
明治以降の日本人が体験し、残した記録(小説なども含む)を基にロンドンという街を
描き出していったもの

言語都市・ロンドン―1861-1945

言語都市・ロンドン―1861-1945

大英博物館のホワイトコレクションに関する画集と説明なんだけど、
いろいろなものがあって興味深い

英国人が見た新世界―帝国の画家ホワイトによる博物図集

英国人が見た新世界―帝国の画家ホワイトによる博物図集




著者は13歳のときに失明した大学のセンセイなんだけど、触ることでわかる学問、
触ることで広がる文化について書かれています。

さわる文化への招待―触覚でみる手学問のすすめ

さわる文化への招待―触覚でみる手学問のすすめ


民俗学について柳田國男のなしたことを辿り、これからの民俗学をどのように展開していったらいいか
書いています。

民俗学的想像力 (歴博フォーラム)

民俗学的想像力 (歴博フォーラム)

今週はいよいよ夏休みシフト最終週。おしりに火がつく新着公開

今週末から通常シフトに戻ります。図書館もだいぶ学生や先生方が増え、ああ、もうすぐ始まるなぁと
気を引き締めています。

というのも、夏休み中のミッションがまだ済んでいない。お尻に火がついた状態で・・・・。



裁判員裁判が始まりタイムリー。世界中の裁判員について書かれています。
また、法廷のイラストもあり、お国柄がわかります

世界の裁判員―14か国イラスト法廷ガイド

世界の裁判員―14か国イラスト法廷ガイド


朝日新聞作ったひと、講談社作ったひと、読売新聞作った人、などなどの話




メビウスの輪とかクラインの壺とかを例に高次元空間について書かれています。
途中までは中学の数学で理解できます(かな?)

異次元への扉―はさみと紙から始めてトポロジーの達人に

異次元への扉―はさみと紙から始めてトポロジーの達人に



農業を志す人には必見かもしれませんが、アタシは単に虫を使って害虫を退治するところが読みたかったのでした。

強い農業をつくる

強い農業をつくる



難しいんですけどね、わかりにくいんですけどね。ちょっと興味あります。

感性の精神現象学―ヘーゲルと悲の現象論

感性の精神現象学―ヘーゲルと悲の現象論

忙しい中、これだけはとっても楽しい。新着図書

大学図書館の新着ではないけれど
友達が本を出したのでちょっとご紹介
スクールカウンセラー関係の方は必見だと思います。
(まだ、読んでないけど)

学校現場に生かす精神分析 実践編―学ぶことの関係性

学校現場に生かす精神分析 実践編―学ぶことの関係性




紙芝居は老若男女問わずプロパガンダの優秀なツール
であることがわかる。平和な時代に平和な内容で楽しみたいとつくづく思う。

戦争の時代ですよ!―若者たちと見る国策紙芝居の世界

戦争の時代ですよ!―若者たちと見る国策紙芝居の世界



映画の紹介と経済を掛け合わせたエッセイ。おもしろい。

ローマの休日とユーロの謎―シネマ経済学入門

ローマの休日とユーロの謎―シネマ経済学入門


アタシは仕事ができないので、参考にさせていただきます。

仕事ができる人の論理的に考え、書く技術

仕事ができる人の論理的に考え、書く技術


フーリエの話 面白そうだけど、アタシの場合、時間がかかりそう
科学から空想へ

科学から空想へ


これはおもしろい、横になって(おっきいからね)ゆっくり読みたい

ビジュアル版 地図の歴史

ビジュアル版 地図の歴史

「ふつうの子」と「フツーの子」の違い、普通であることのむずかしさを考えさせられる本。

フツーの子の思春期―心理療法の現場から

フツーの子の思春期―心理療法の現場から

今週の気になった図書

ペラペラめくってても楽しい。風邪の治りかけの時なんかに布団の中で眺めてたい。

異常気象―地球温暖化と暴風雨のメカニズム

異常気象―地球温暖化と暴風雨のメカニズム

このシリーズは読みやすくてよいです。「わたし」のこと知りたいよね。

「わたし」を探険する (双書 哲学塾)

「わたし」を探険する (双書 哲学塾)


「死」を哲学する (双書 哲学塾)

「死」を哲学する (双書 哲学塾)

技術史や哲学史。

技術の哲学 (岩波テキストブックス)

技術の哲学 (岩波テキストブックス)

ちょっと古いけど科学や技術に関わる女性は読んでおいたほうが。

フェミニズムと科学/技術 (双書 科学/技術のゆくえ)

フェミニズムと科学/技術 (双書 科学/技術のゆくえ)


ちょっと難しいけどおもしろそう

今週はとにかく書架移動が忙しく、本来やるべき仕事も滞りがち。
でも、書架移動は奥が深くて面白いです。

3年先まで書架を移動せずに済むように、統計をとりつつ移動の場所と空けておくスペースを計算するのですが、
人によって目分量だと、どんどんずれてしまうため「隙間定規」を作りました。
3段階の開け幅を設定してるため、各々の長さを書き入れたボール紙をブックエンドまでの幅として設定するわけです。
そうすれば誰が動かしても同じ幅。

いろいろな大学図書館を回ってきた仲間たちが、それぞれの経験を持ち寄ってより効率的にするにはどうすればよいか、ミーティングを重ねた結果なので、あとは人海戦術のみです。来週中にはカタをつけたい。

書架移動でとにかくたまった新刊、やっとこさ今日公開しました。

先日来はてブで花ざかりのフェミニズム関係の裏付けにはいいかも。シリーズの中の1冊
1994年発行のものの増補版。

母性 (新編 日本のフェミニズム)

母性 (新編 日本のフェミニズム)


読みたいなぁ、読むべきだなぁ、と思ってる本についての書評が多いです。
書評の思想

書評の思想


科学と社会的不平等―フェミニズム、ポストコロニアリズムからの科学批判

科学と社会的不平等―フェミニズム、ポストコロニアリズムからの科学批判


はじめて学ぶ保険のしくみ

はじめて学ぶ保険のしくみ


こいつはとにかくゆっくり読みたいな
動物分類学

動物分類学


こいつはとにかくゆっくり読みたい
昆虫科学が拓く未来

昆虫科学が拓く未来

第95回全国図書館大会第二分科会に思うこと

第95回全国図書館大会が10月30日(金)に行われます。
今年の開催は東京ですので、本来ならばぜひとも参加したいところ。
特に第二分科会は図書館専門職員の雇用問題がお題で、図書館で働く「非正規職員」といわれる職員の雇用問題を取り上げますだそうです。

アタシもこちらの説明文にあるように不安定な身分で働く非正規職員ですから、ぜひとも参加して、こちらの窮状を報告し意見交換し、アタシたちの現状を実態の把握と克服に向けた第一歩にしていただきたい、と望んでおりました。

そこで、大会案内をですね、打ち出して職場に持って行きましたところ、案の定、委託職員のだいたいの人は知っていましたし、「行きたい行きたい」と食いついてきました。

委託職員のリーダーも「2人ぐらいなら出せるかなぁ?」なんてスケジュールの調整をやってもみたのですが。

結論、だめです、誰も行けません。やはり、ギリギリの人数で回している職場ですし、何しろ業務量がめっちゃ多い。
月の三十日ですから、いろいろな統計資料の締め日でもある。

みんなでごちゃごちゃ文句を言っているうちに、じゃぁ、どんな人が第2分科会に参加できるのか?現状を知ってもらいたい人なんかとても参加できるスケジュールではないのに、と盛り上がってしまったわけです。


一体誰のための第二分科会でしょう。ここで意見交換したり、報告できたりする、非正規職員は、本当に恵まれたヒトたちなのです。
その人たちの現状が「すべて」と思われたら困ります。
アタシたちはもし、スケジュールが合ったとしても自分たちの時給を削って参加しなくてはならないのです。
それでも行きたい、と思ってもスケジュールすら合わせることができないような人数で図書館運営の最前線を切り盛りしてる、ということをせめて一人でも知っていてほしいなぁ、と思った次第です。


でも、思うに、アタシたちのことなど最初から眼中になく「指定管理者制度をなんとかしなくてはならない、ほらね?」というためにだけ第2分科会は存在するのでは?とへそ曲がりなアタシは勘ぐっているわけです。

「公共図書館を使いつくす」(文献複写依頼してみました)

友達の書いた論文を読みたかったのだけど、勤務先の大学図書館から依頼すると何かとメンドウなので、地元の公共図書館で文献複写依頼をしてみようと約10日前に思い立ちました。


アタシは恥ずかしながら公共図書館から文献複写依頼をしたことは1度もないです。



まず、CiNiiで論文検索してその結果をプリントアウトして持っていけばいいや、と用意して行ったのですが、あぁ、ここで大きな思い違いをしてました…。


大学図書館ではILL参加大学を中心に依頼先を選定するのですが、公共図書館は、まず、国会図書館所蔵かどうかが問われるところでありました。

ですから、アタシが持って行ったCiNiiのデータではなく、NDLの検索をしなければあまり意味がなかったわけです。

調べ物相談のカウンターに行って、「文献複写を依頼したいんですが、ここでもいいのですか?」

そしたら、「2階なので電話を入れておきます。」とご親切にアリガトウゴザイマス。



2階に行ったら、レファの担当さんがアタフタして探し物。申し込み書が見つからなかったようです。

以下は担当さんとアタシの会話です。担当さん=「た」  アタシ=「ア」


た:「すみません、今申し込み書が見当たらないので、W大の申し込み書ですけどこちらに必要事項を書いてください。」
ア:「必要事項って、この論題と掲載誌を書けばいいですか?」
た:「いえ、ご住所とお名前と電話番号を」
ア:「へ?」
た:「CiNiiの検索結果は添付していただいていいですか?」
ア:「あぁ、どうぞどうぞ」
ア:「あの、基本的なことを伺ってもいいですか?」
た:「はい?」
ア:「これってこの先、どこに依頼するんですか?所蔵のある大学のリスト、持ってきたほうがよかったんでしょうか?」
た:「いえ、大学図書館と違って、公共図書館では、まず国会図書館に所蔵があるか調べ依頼します。なければ他の公共図書館に依頼することになります。大学図書館は断られることが多いので、まず依頼しません。」



知りませんでした。
アタシは公共図書館からFAXや郵送で依頼を受けても、ホイホイ受け付けて所蔵があれば謝絶したことがなかったので、公共図書館があまり大学図書館に文献依頼しないなんて思いもしませんでした。


で、昨日、公共図書館から電話があり、受け取りに行ったわけです。

@24円×10枚=¥240、プラス 包装料¥150、消費税¥19、送料¥200の 計¥609を個人で振り込みます。


え〜と、包装料と消費税があるので、だいたい大学で依頼するのと同じくらいの値段ということがわかりましたし、お盆をはさんで10日間というのは、まぁまぁな期間ですね。


国会図書館の登録利用者用IDを持ってたら、個人的に国会図書館に申し込むのと公共図書館経由で申し込むのとどちらが早いのかがちょっと興味のあるところです。

公共図書館で文献複写依頼ができるなんて、知らなくちゃ使わないシステムですよね。
ちょっとドキドキでしたけど、よい経験でした。

でもチョイ面倒くさいので、友達にウチの図書館に受け入れてる雑誌に投稿しろよ!と言おうかと思ってしまいました。

「海のエジプト展」スリバチ好きなエジプトのヒトビト

昨日、行ってきました「海のエジプト展」受験生の長女ちゃんと一緒に、パシフィコ横浜まで。

予想通りすごく混んでいましたが、おもしろかったです。

おもしろいものはいっぱいありましたが、展示物に何しろスリバチが多いのです。何に使ったのでしょうか。

アタシの感覚ではスリバチと言えばゴマを擂る、ぐらいしか思いつきませんが、あるいは穀物を擂って粉にしたのか・・・・。
ゴマを擂るスリバチより小ぶりな乳鉢ぐらいのものが多いので、香料をつぶしてたのかな?
謎です。「最後のほうではホント、スリバチ好きだよねぇ」「ホントにこれ全部スリバチかしら?陶芸とかで作ったシロウトの皿、って感じだよ」とスリバチ説自体が信用できなくなるほどでした。

あと、びっくりしたのは鉛製の哺乳瓶、ホントに赤ちゃんに飲ませてたのかしら?あぁ、恐ろしい。
長女ちゃん曰く「その時代に生まれてなくてホント良かったよ」


気に入ったのはハヤブサの頭部を持つスフィンクス、ポストカードにあったら買おうと思ってましたが、そんなの欲しがるのはアタシたちぐらいなのかポストカードにはありませんでした。

護符もたくさんありましたが、困ってしまったのは「男根の護符」。お年頃の長女ちゃんと一緒だったから、どうしたもんかなぁ、と思ったりもしましたが、長女「そんなお守り、もっててどうする」と一言でおしまい。

エジプトの香りコーナーもあり、すごく混んでました。クレオパトラの香りは長蛇の列で、アタシはあまり興味がなかったので乳香と没薬の香を体験しました。
その昔、キリストがこの世に誕生した時に「東からきた三人の博士が乳香と没薬を持ってキリストを拝みにきた」そうですが、そのような貢物をもらっても、ねぇ、というようなニオイでした。

すべての謎はカタログで解けるだろう、と期待はしていたのですが、何しろ金2,400円也。買いませんでした。だって、トリノ・エジプト展にも行きたくなっちゃったんだもん。

かわりに買ったのは会場限定ガチャポン。

行った2人は同じものが重ならぬようにといくつもあるガチャポンをはしごして、一つも重ならなかったとご満悦でしたが、
留守番組はダイバーがスフィンクスにつかまってるだとか、なんじゃこりゃ、とか。行った人にしかわからない感動なのだよ。